コロナ対策の緊急事態宣言は解除されたとはいえ、感染拡大予防の観点から、ままならない
のが帰省や旅行。その帰省や旅行につきものの、お土産の売り上げも激減しているのにはうな
づくことができる。
お土産といえば、全国津々浦々に数々のお国自慢や名物がある。ある土産物ランキングによ
れば、1位は岩手県の銘菓「かもめの玉子」、2位は愛知県青柳総本家の「ういろう」、3位
は神奈川県の「鈴廣かまぼこ」、4位は鹿児島県の「かるかん饅頭」、5位に広島県やまだ屋
の「もみじ饅頭」ということらしい。ケンタク兄は、どの品も食べたことがあるが、好みによ
って順位は変わるし、他の調査によっては、まったく別のランキングになるのが、この分野の
傾向だということをつけ加えておこう。
(ケンタク兄は、鈴廣かまぼこ、かもめの玉子、かるかん饅頭、ういろう、もみじ饅頭の順)
今回は「お土産」のことについてのつぶやき。
昔の人は、神社詣での旅をよくしたという。こんなとき、だれもが行けるわけではないか
ら、旅に出た者は、詣でた神社の神の恩恵を、自分の親類縁者に分け与えるための品を持ち帰
らなければならなかった。この品が「みやげ」である。もとは、宮笥(みやけ=神の食器)とい
った。旅先の神社で神にささげたものを持ち帰り、郷に残った人にもおすそ分けをしようとい
うのが「みやげ」の形だという。それがしだいに、その土地のものを買って帰るようになって
「土産」の字があてられるようになったという。
お土産は、駅の売店とか、高速道路のサービスエリアで買えばいいと思っている人は、いま
いちどよく考えてもいいかもしれない。
コロナ騒動が収束したら、みんなで、風に吹かれて旅に出てみるか。どう?
5月19日 多
1. 無題