かわりないですか 2
コロナウイルスへの警戒について、日本老齢医学学会が、中高年向けに三つのことを提唱し
しました。
〇 「外に出ない」は誤り
緊急事態宣言を受けて、「散歩をしてはいけない」、「誰ともあってはいけない」と感じ
た高齢者やその家族は多いのではないか。それは現時点では間違った解釈だ。買い物や通院
に比べて必要性が低いように感じるかもしれないが、健康維持のための散歩やジョギングは
「必要な外出」とされている。人とのつながりを持ち続けることは大切だと強調したい。
高齢者の筋肉の衰えは早く、特に足は弱りやすい。普通の生活で数年かけて低下する筋力が
動かずにいれば1週間で失われ、歩けなくなるリスクも高まる。1か月も動かないでいれば
影響は相当に大きい。
〇 「動き、食べる」こと
介護が必要になる一歩手前の状態をフレイルという。フレイルは、体を動かす機会が減り、
人との交流が途絶えて気持ちが落ち込むことで起こる。「自粛生活」はフレイルを引き起こ
しやすい状況だ。自粛生活を続けながらも適切な対策でフレイルを防ぐことはできる。
基本はしっかり動き、しっかり食べること。そして人とつながることだ。
座っている時間をできる限り減らし、1日20~30分を目安に歩く。下半身を中心にちょ
っと疲れるぐらいの筋力トレーニングをして、ぐっすり眠る。今は体重増加をあまり気にせ
ずに、食べたいものを食べて栄養をつける。これらは、感染症に対する抵抗力を高める。
〇 「つながり」を維持する
家族や友人、仲間との交流を大切にし、適切な距離をとりながら、あいさつや情報交換を
するよう心がける。電話で話すのもいい。だれかと声をだして話すことで不安が和らぎ、気
分の落ち込みを防ぐことができる。 (参考情報=読売新聞)
☆ 感染が収束した時に、みんなが元気と笑顔で再会することが目標です。
感染の恐れはなくなったものの、歩けなくなった、寝たきりになったということがない
ように、頑張りましょう。 4月22日 多
1. 無題