竹の子と筍

この季節の野菜の代表格といえば、タケノコ。店頭に並んでいるのを見ると、～おおっタケノコ
だ～と手に取ってみたくなります。姿・形、色合い、香りとなんともいえない魅力を感じます。
ところで、タケノコは、竹の子や筍などと表示されますが、なにか違いがあるのかな？

調べてみると、なるほど、そうかとガッテンです。
「竹の子」は、単純に竹の子供とわかりやすい。
「筍」のほうは、すこしばかり訳ありということ。
竹かんむりの下の「旬」とは、上旬、中旬などというように１０日ほどの期間という意味とか。
竹が地中に根を張り、季節になると竹の子になる芽をつける。この芽の成長は早く１０日ほど
で地上に現れると、１日に数十センチも伸びて、食材としては固くて香りも薄れてしまう。
そこで、生まれて１０日までのものが「筍」ということに。

きょう、その正真正銘の「筍」を戴きましたよ。
所用があって、電話をしたら、～いま、タケノコ掘っています～。～おお、タケノコほしい～
というわけで、車を走らせ４０分、お宅に伺いました。本来の所用は１分で完了。
さて、タケノコは‥と内心催促。～すこし時間をください～。～うんうん、掘りたての土を落
として袋にでも入れているんだろう～。初めて訪問したお宅の庭や建物に見覚えがあります。
ホームページのkentakuフォトにある、花々の一コマです。お宅のすぐ裏は竹林です。
やがて、奥の方から、～いま、茹で上がったばかりです。さしみでどうぞ、おいしいですよ～
初対面のご主人のにこにこ顔です。おやおや、皮つきのタケノコの姿を想像していたのに、茹
でてくださるとはと恐縮としきりです。助手席のまだ温かい茹でたてを信号待ちのたびに触り
ながら、筍の香も連れての車中です。

今日の我が家の夕食は、「筍」のさしみ、煮物が主役。
～おとうさん、めずらしくご飯のおかわりですね～と娘。
～うん、しっかり食べて、よく動き、ぐっすり眠る。ウイルスに負けないようにな～