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昔、むか~しの話 6
当時の長崎市の県立高校は、普通高校2校と工業高校、商業高校、水産高校がそれ
ぞれ1校、合わせて5校です。毎年5月には、この5校で対抗戦が開催されます。4月の
終わりから5月のはじめの飛び石連休(今のゴールデンウイーク)は、対抗戦の強化練習
とされ新入生は練習休みです。美少年は、この練習の球拾いを志願します。眼鏡は首を
かしげていましたが、七三は、~よし頼む~と言ってくれました。
休日の練習は、10人ほどで、朝10時から夕方6時まで。球拾いは1人、大忙しです。
ただ、1時間おきに休憩があります。七三がちょっとだけ相手をしてくれます。眼鏡も教
えてくれます。そのうち、ほかの上級生からも声がかかるようになります。練習メンバー
の長髪もその一人です。休憩のたびに、10分ほどですが1日では1時間の個人レッスン
ということになります。それも、いろいろな戦型の人からです。いま思うと、この5日ほど
の期間は、美少年にとって、ゴールデンウイークといえるかもしれません。
休みの期間が終わると、また元の新入生の日々に戻ります。ただ、休憩時間の先輩か
らの手ほどきの声が、ぐ~んと増えました。そして、洗濯係の指名は少なくなりました。
こうして、5月~6月が過ぎ、7月の半ばに忘れられないことがありました。
中央大学のブラスバンドチームが、長崎で演奏パレードを行うことになりました。その
実行委委員長が卓球部OBです。卓球部員総出で手伝いを命じられます。美少年は、
長崎の繁華街を練り歩く吹奏楽団のいちばん前でプラカードを掲げて先導する役です。
楽団と同じ白いタキシードで、楽団が奏でる行進曲に乗って歩きます。すこし、はず
かしい気になりますが、沿道の観衆の拍手をもらうと誇らしい気持ちになり胸を張って
顔を上げて歩きます。そいいえば、おふくろが、写真付きで載った地方新聞を大事にし
ていたのを思い出します。
このOBとの出会いが、美少年の将来に大きくかかわることになります。
続きは次回に。 5月4日 多
1. 無題