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ケンタク兄のブログ

かわりないですか 16

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かわりないですか 16


   昔、むか~しの話です。

   1学期が終わり、夏休みにはいるころには、新入部員の半分ほどはいなくなります。
  4か月のほとんどが、準備と片付け、球拾い、洗濯の日々ですから当たり前といえば、
  そのとおりです。美少年は幸いにも、たくさんの先輩から声をかけてもらったおかげ
  でしぶとく続けることができたのです。

   とりわけラッキーだったのは、吹奏パレードをしかけた卓球部OBが、特訓をして
  くれたことです。夏休みの間、ほとんど毎日、2~3時間の猛特訓です。このOBの
  主張は、ボールの打ち方はいくつになっても覚えられる、でもフットワークだけは、
  若いうちにしか身につかない。とういうことです。当時はペンホルダーが主流で、バ
  ックに来たボールは、回り込んで、フォアハンドで打つのが基本とされていました。
  動かずにバックで返すと、~動け、回り込め~とカミナリが落ちたものです。ランニ
  ングも、うさぎ跳びもフットワークのためとの位置づけでした。ひと通りの基本打法
  の練習のあとは、フットワークの強化が中心です。1時間もやると足がもつれて何回
  も転びます。~立て!~、~ハイッ、お願いします~、またすぐよろけてしまいます。
  すると、~立て!~、~ハイッ~これの繰り返しです。この特訓に耐えられたことの
  ひとつは、長髪の存在です。中学時代にかなりの実績の持ち主ですから、入部したと
  きから、上級生を相手の練習をしています。その長髪が、密かな目標でした。

   OBが、東京の大学に帰るまでの1か月、この特訓が続きました。お盆が過ぎたこ
  ろには、上級生との基本練習の相手ができるようになりました。いま、この年になっ
  ても、そこそこに足が動くのは、この特訓のおかげだと思います。

   嬉しかったのは練習の帰りにはいつも、学生の行きつけの店で、うどんをごちそう
  になりながら、卓球のことに限らず、将来についてのいろいろなアドバイスをもらっ
  たことです。
  
   このOBは、2年後の進学のとき、さらにそのずっと後の就職のときに大きな影響
  を与えてくれることになります。

       
         続きは次回に。     5月5日   多
    

   

   
   

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コメント

1. 無題

ケンタク兄はフットワークがすごく軽やかでいつもすごいと思っていました。なるほどなるほどです。本当に良く頑張った美少年。回り込んでのフォアハンド目に浮かびます。音も聞こえてきます。この先どんどん楽しみです。

プロフィール

HN:
Takaomi Taira
性別:
非公開

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